
英語ができないけれど海外駐在に | 今からできる効果的な勉強法
目次
はじめに
海外駐在に挑戦するメリットはたくさんありますよね。
例えば、英語力の証明になるため、今後のキャリア形成で有利になりますし、英語力だけでなく国際感覚を身につけることができるので、グローバルに活躍する人材になりえます。
この記事を読んでいる方も海外駐在に選ばれたり、これから海外駐在をしたいと思っているかもしれません。
海外駐在に備えて英語力を磨くとなると、文法や単語を勉強するというイメージですよね。
でも、実は海外駐在経験者の9割が苦労しているのは…発音なんです!
実際の海外駐在経験者によると、現地でプレゼンをしても言っている内容がなかなか伝わらなかったり、会議での発言を何度も聞き返されたりして、ストレスがたまったことが多いんだとか。
海外駐在は年収アップの大きなチャンスである一方で、言葉の壁、特に発音がネックになって、コミュニケーションがうまくいかないというリスクがあります。
この記事では海外駐在でどのくらい年収が上がるのか、海外駐在に必要な英語力、駐在前と駐在中の効果的な英語学習法を紹介します。
海外駐在に必要な英語力は?
TOEICの運営を行うIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の「英語活用実態調査(企業・団体・ビジネスパーソン)」によると、「企業が社員・職員に期待するTOEIC Programスコア」は、「海外部門」で690点前後となっています。
さらにIIBCは、英語力の指標として、TOEIC470点~730点を取得すると「限定された範囲で業務上のコミュニケーションができる」とし、730点~860点を取得してはじめて「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」としています。
つまり、赴任先の現地で適切なコミュニケーションをとれる最低ラインは、TOEIC700点程度ということになりそうです。
実は英語のコミュニケーションには発音が重要だった!
海外駐在に向けて「英語のコミュニケーション力を磨く」となると、「文法や単語を勉強する」「ネイティブとたくさん話す」という手段を思いつく人が多いのではないでしょうか。
しかし、英語のコミュニケーションにおいて大きな課題となるのは、実は「発音」だということが、実際の海外駐在経験者へのアンケートから明らかになっています。
発音が原因でコミュニケーションに難しさを感じた海外駐在経験者は8割
MeRISE株式会社のアンケートで「Q1. 海外滞在中、英語の発音が原因でコミュニケーションの難しさを感じたことはありますか?」と質問したところ、「非常に感じている」が26.2%、「やや感じている」が57.9%という回答になりました。
海外駐在経験者の84.1%が、発音が原因でコミュニケーションに問題を感じた経験があるという結果になっています。
発音が伝わらない経験をした海外駐在経験者は約半数
同アンケートのQ1で「非常に感じている」「やや感じている」と回答した人に「Q2. 具体的にどんなシュチュエーションで感じることが多いですか?(複数選択可)」と質問したところ、「同僚や上司の英語が聞き取れない時(38.0%)」「発言を何度も聞き返された時が(23.4%)」「自分の英語(発音)が会議で伝わらない時(21.5%)」という回答でした。
「発音」に関する難しさを感じた人は約半数にも及ぶため、駐在前に正しい発音を身につけておくことの重要性が分かります。
海外で仕事をするにあたり、正しい英語の発音は重要?
最後に、「Q3. 海外で仕事をするにあたり、正しい英語の発音は重要だと思いますか?」と質問したところ、「非常にそう感じる」という回答が41.1%、「ややそう感じる」という回答が47.7%でした。
海外駐在経験者の9割近い人が海外で仕事をするにあたって「正しい発音」が重要だと実感しているようです。
発音を学ぶことの最大のメリット
英語の正しい発音を習得すると、自分の言っていることが相手に伝わりやすくなるだけでなく、様々なメリットがあります。
相手の言っていることが理解できる
英語の正しい発音の習得は、英語の音の正しい理解につながります。
自分で正しい発音ができるようになることで、相手が何を言っているかも聞き取りやすくなるのです。
会議で聞き返されなくなる
MeRISE株式会社のアンケートで海外駐在者がコミュニケーション上悩みを感じていたのが、会議で発言しても、何度も聞き返されるという問題でした。
せっかく重要な意見を発しても、何度も「Pardon?」「Sorry?」などと聞き返されると、自信を失って、意見を言えなくなってしまうかもしれませんよね。
正しい発音を学ぶと、会議で聞き返されることはほとんどなくなり、言いたいことが一回で伝わるようになるので、重い気分で会議に参加するということはなくなるでしょう。
自信を持ってプレゼンができる
正しい英語の発音を習得すると、会議だけでなく、プレゼンでも自信をもって意見を発信することができるようになります。
意見を述べた時に、発音の問題で聞き返されることはなくなりますし、ネイティブのようなかっこいい発音でプレゼンを行えば、むしろ一目置かれることになるかもしれません。
自信が持てる分、プレゼンのクオリティもブラッシュアップされることになるでしょう。
海外駐在に向けてのおすすめ勉強法
このセクションでは、実際に海外駐在が決まった時に、どのように英語を学習すればいいか紹介します。
発音を学ぶ
海外駐在が決まっても、必要な英語力を持っていない場合、英語力の底上げから始めることになります。
英語力をアップさせるには、「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能をバランスよく育てることが効果的です。
そして、4つの技能全ての基礎となるのが「発音」です。
発音を学ぶことで自分の英語力に自信を持つことができ、いざ駐在生活に臨んだ時も、現地の同僚と円滑にコミュニケーションをとることができます。
さらに、正しい発音を学ぶことで、リスニング力もアップするので、現地で会議が行われても、ついていく素地ができます。
正しい発音を習得するには、テキストや動画を利用する方法もありますが、発音に特化したサービスを利用すると、海外赴任まで時間がない中でも効率的に学習を進めることができます。
そこでおすすめなのが、オンライン英会話スクールの「MeRISE」が提供している発音特化型英語コーチングサービス「ハツオン」です。
MeRISE社は、10年以上英語学習者に向き合ってきました。
その中で、日本人が直面しやすい「日本語っぽい英語しか話せない」「よく聞き返される」「ネイティブの英語が聞き取れない」といった3つの悩みを解決するために生まれたのが「ハツオン」です。
「ハツオン」の特徴は、2ヶ月のプログラムで得られる圧倒的な変化体験(Before/After)と、その先の英語学習にも自信と確信を持って臨めるオリジナルカリキュラムです。
ビジネス英語を学ぶ
日常英会話にある程度自信があるという人には、ビジネス英語の学習をおすすめします。
ビジネス英語では、日常英会話では使わないフォーマルな表現が求められますし、それぞれの業種における専門的な用語の知識も必要になります。
ビジネスで必要な語彙やフレーズをインプットしておくことで、実際に駐在生活に臨む時に、円滑なコミュニケーションをとることができます。
英会話コーチングを受ける
海外赴任を控えていると、公私ともに忙しくて、英語を学習する時間をなかなか捻出できないという問題がありますよね。
また、急に海外赴任が決まって、赴任まであと2、3ヶ月しか時間がないといったケースも考えられます。
英語力を短期間で効率よくアップさせたいなら、英語コーチングサービスの利用がおすすめです。
MeRISEの英語コーチングプランなら、オンライン完結で実践的な英語力を身につけることができます。
好きな時に好きな場所で受講できるので、なかなか英語学習の時間が取れないという方にもぴったりです。
すでに海外駐在中の人の勉強法
このセクションでは、すでに海外に駐在していて、英語に悩みを抱えている人におすすめの勉強法を紹介します。
発音を学ぶ
すでに海外駐在中の人にも、正しい発音の学習がおすすめです。
英語力の底上げをはかる場合にも、英語の四技能(読む・書く・聞く・話す)全ての向上において、正しい発音を学ぶことが近道となります。
まず、発音を学ぶことで、リーディングスキルのアップにつながります。
発音を上達させるには、意味のまとまりを意識して話す必要があります。
そのため、発音を学ぶと、「どこからどこまでが一つの意味のまとまりか」が把握できるようになり、どこで区切って読むべきか一目でわかるようになります。
そうすると、文の内容、文章の内容が一読しただけで理解できるようになり、リーディングのスピードが上がります。
発音を学ぶと、ライティングのスキルも上がります。英語音声を手掛かりにしてライティングを行うと、文法的・意味的に自然な文が書けるようになるのです。
もちろんスピーキング力もアップします。「発音」には、個々の母音・子音の音だけでなく、音がつながったり消えたりする「音声変化」や正しいイントネーションなどの要素があり、これらの要素をきちんと学ぶことで、これまで通じなかった英語が驚くほど通じるようになります。
そうすると、英語で話すことに自信が持てるようになり、英語学習も楽しくなるのです。
そして実は、発音を学ぶと、リスニング力もアップします。
英語の音がなかなか聞き取れない原因は、音の脱落やつながりが理解できていないことにあるからです。
発音を学ぶことで、今まで聞こえなかった英語が聞こえるようになります。逆を言えば、発音できない音は聞こえないのです。
そのため、発音を学ぶと、会議で相手の発言を理解できるようになり、現地の上司や同僚と円滑にコミュニケーションが取れるようになり、プレゼンも自信をもって行うことができるようになります。
MeRISE社が提供している発音特化型英語コーチングサービス「ハツオン」は、海外駐在中の日本人が直面しやすい、「日本語っぽい英語しか話せない」「よく聞き返される」「ネイティブの英語が聞き取れない」といった3つの悩みを解決することを目的としています。
オンライン完結のサービスなので、海外からの受講も可能です。
英語のニュースやメディアを読む
英語力をアップさせるには、英語のニュース記事やメディア記事を読むのも有効です。
日本人の英語学習においては、アウトプット(書く・話す)が足りていない一方、インプット(読む・聞く)も足りていないことが分かっています。
英語のニュース記事を数多く読むことで、インプットの量を確保して英語力をアップさせることができますし、グローバルに活躍するビジネスパーソンとして、最新の情報を常に得ることもできるので一石二鳥です。
自分のビジネスの専門用語を強化
すでに海外に赴任している人なら、自分の専門分野の用語の知識を充実させておく必要もあるでしょう。
例えば、貿易関係の部署で働く人なら、「Letter of Credit, L/C(信用状)」や「Bill of Lading, B/L(船荷証券)」などの用語は必須といえます。
「document(書類)」「gurantee(保証)」「payment(支払い)」「legal(法的な)」などの単語を羅列しても意図を伝えることはできますが、適切な専門用語を覚えることで、ビジネスを効率化していくことができます。
これから海外駐在を目指す人ができること
海外に駐在すると、語学力・国際感覚が身につくだけでなく、高収入・好待遇が期待できるなど、様々なメリットが期待できます。そこで、海外駐在を目指すにはどうすればいいか紹介します。
英語学習を継続
海外駐在を目指すには、英語力の維持が不可欠です。
英語コーチングなどで英語学習の素地を作った後は、オンライン英会話などを利用して、英語学習を継続しましょう。
TOEICスコアなどを指標にすると、英語学習のモチベーション維持にもつながります。
英語学習を続けていることを周りに周知
海外駐在の声をかけてもらうには、英語学習を続けていることを周りにも知ってもらわなければなりません。
特にTOEICスコア700点以上を保持していることを知ってもらえれば、「英語ができる人材」として認知される可能性が高まります。
上司に海外駐在の意思があることをアピール
海外駐在は、自分の意志で決定することはできません。
「英語ができる人材」だと認知されるだけでなく、海外駐在の意志があることを、上司にはっきりと示しておくと良いでしょう。
仕事で成果を出す
海外駐在員に求められる役割は、今や単なるパイプ役ではなく、理念浸透やガバナンスの維持など、専門性の高いものになりつつあります。
ただ単に「英語ができる」「TOEICでハイスコアを保持している」だけでは、グローバルに活躍できる人材とは限らないということを、企業側も認知し始めています。
英語力のブラッシュアップも重要ですが、まずは「有用な人材である」ことをアピールする必要があります。
海外駐在中はどれくらい年収が上がる?
日本国内で語学サービスを運営するMeRISE株式会社は、海外駐在経験者107名を対象に、海外のキャリア形成に伴う収入に関するアンケートを行いました。
約75%の駐在経験者が年収アップを感じた!
MeRISE株式会社のアンケートによると、「Q4. 海外に出たことで収入アップを感じましたか?」という質問に対し、「非常に感じている」という回答が24.3%、「やや感じている」という回答が49.5%という結果となりました。
73.8%もの海外駐在経験者が、年収アップを実感していることが明らかになりました。
海外駐在経験者の約半数が年収が50万円以上アップ!
同アンケートで「非常に感じている」「やや感じている」と回答した人に、「Q5. 実際にどれくらい年収が上がりましたか?」と質問したところ、「50万円〜100万円未満」という回答が17.9%、「100万円〜300万円未満」という回答が19.2%、「300万円以上」という回答が12.8%でした。
実に49.9%もの海外駐在経験者が、50万円以上年収がアップしたと回答しています。
海外駐在以外で海外で働く方法
ワーキングホリデー
海外で気軽に働く方法として、「ワーキングホリデー(ワーホリ)」制度があります。
オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなど、日本と協定を結んでいる国で、英語を使って働くことができます。
英語力をアップさせられるだけでなく、現地の人に交じって仕事をすることで、その土地土地の文化に触れることができます。
ただし、ワーキングホリデー制度に参加できる年齢には制限があります。18歳から30歳までが対象なので、ワーキングホリデー制度の利用を考えている人は早めに準備を進めましょう。
専門留学→現地採用で海外就職する
専門留学を経て現地採用で就職するという方法もあります。
現地の専門学校でスキルを取得するという方法ですが、単なる語学留学と違って、地元の学生も混じって専門スキルを学ぶ場なので、すでに中上級以上のレベルの英語を習得している必要があります。
グローバル企業に転職
日系のグローバル企業に転職し、海外駐在のチャンスを待つというのも一つの方法です。
必ず海外駐在のオファーがあるとは限りませんが、地道にアピールすれば、海外駐在の機会がめぐってくるかもしれません。
ただし、必ず海外駐在できるとは限りません。
海外にいながら日本の仕事をする
場所や時間にとらわれない働き方であれば、海外にいながら日本の仕事をすることも可能です。
クラウドソーシングを活用したり、フリーランスとして活動するとよいでしょう。
この場合、仕事相手は日本人である場合が多いので、英語力はそれほど必要ありません。ただし、相応の仕事のスキルは必要です。
さいごに
海外駐在は、高収入・好待遇を得るまたとないチャンスです。
しかし、いざ海外に赴任すると、英語の「発音」が大きな壁となって立ちはだかるということが分かりました。
発音学習は、現地でのコミュニケーションを円滑にするだけでなく、総合的な英語力アップにもつながります。
海外駐在のチャンスを待っている方も、すでに海外に駐在して英語で悩んでいる方も、まずは発音を学習して、効率よく英語力をアップさせるとともに、英語で自信を持って意見を打ち出せる自分を目指してみてはいかがでしょうか。