英語のリスニング力をアップさせたい!おすすめ勉強法を紹介

英語勉強法|更新日 2023年4月3日
英単語や文法の知識は十分なはずなのに、どうしてもナチュラルスピードの英文が聞き取れないということはありませんか? もしかしたらリスニング学習で伸び悩んでいるのは、英語の「音声変化」がしっかり理解できていないからかもしれません。 この記事では、リスニング上達に向けて、音声変化を含む英語の「音」を学ぶ方法について解説します。

目次

英語のリスニング力を効率的に伸ばす5つのコツ

英語のリスニング力を効率的に伸ばすには、いくつか知っておきたいコツがあります。

1. 最初から教材で背伸びしない

リスニングの勉強法としてよくおすすめされているのが、TED Talksのスピーチを聴いたり、Netflixなどを利用して洋画を字幕なしで観たりする学習法です。

しかし、長い英語音声を字幕なしで聴くのは、かなりの上級者向けの学習法になります。なぜなら英語力アップに必要なのは「理解可能なインプット」だからです。

スクリプト(書き下し文)を読んでも分からない教材は、そもそも日本語で聴いても分からない可能性があります。意味を知らない単語ばかりの教材を繰り返し聞いても、リスニング力が効率的に深まることはありません。

初心者は背伸びをせずに、アニメの英語吹き替え版やディズニーアニメなど、比較的やさしい内容の教材を選びましょう。また、世界には様々な英語の発音がありますが、初心者の方はスタンダードなアメリカ英語の発音から取り組むのがおすすめです。

2. リスニングする単語と文法は勉強しておく

前述のとおり、英語力をアップさせるには、「理解可能なインプット」が必要です。A4サイズの英文原稿を読んだときにわからない表現が5個程度におさまるレベルを目安に、最低限の単語・文法知識をおさえた上でリスニング練習に臨みましょう。

もしわからない単語表現が多い場合は、それらの意味を理解してからリスニングを繰り返すと、英語の「音」を聞き取る練習として非常に効果的です。

3. 英語の音を理解する

リスニング力をアップさせるには、日本語の音の枠組みを超えて、英語にしかない独特の音があることを理解しておくことが重要です。

英語は、日本語に比べて圧倒的に音の多い言語です。例えば、「Thank you.」に含まれる [θ] や、「This」に含まれる [ð] です。

また日本語では「ラリルレロ」で表せる音を、英語では「L」と「R」とで区別しなければならなかったりします。

4. ネイティブの音声変化に慣れる

音声変化とは、言葉が自然に話されるときに、もともとの発音が変化することをいいます。

例えば、

I have a pen.

という文は、単語同士を区切って読むと、「アイ」「ハヴ」「ア」「ペン」となりますが、自然な発話の中では、アイ ハヴァ ペンとなります。

これは、リンキング(連結)という音声変化の一種で、「have」が [hav] と子音で終わる単語であるため、後ろの「a」とくっついて「ヴァ」と1つの音として発音される現象です。

日本語には、子音で終わる単語がほとんどないため、2つの単語がくっついて発音されることに慣れるのはなかなか大変かもしれません。しかし、こういった音声変化の一つ一つを理解することで、英語の発話が少しずつ聞き取れるようになります。

5. シャドーイング

シャドーイングとは、聞こえてくる英文のすぐ後ろを影(shadow)のように追いかけて発音するトレーニング法です。

音声を聴きながら発音するので、初心者には難しく感じやすいトレーニングですが、英語力アップに高い効果が期待できる学習法の一つです。

シャドーイングでは、まず聞こえてくる音声に集中して、次に自分が話すべき内容を正確に聞く必要があります。同じ音声を繰り返し聞くことにもなるので、英語のスピードに慣れ、これまで聞き取れなかった単語などがわかるようになっていきます。

英語のリスニング力を強化するには、英語の音や音声変化をきちんと理解した上で、徹底的にシャドーイングをするのがおすすめです。

英語のリスニングで伸び悩んでしまう理由

このセクションでは、英語のリスニング学習で陥ってしまいがちなNG勉強法を挙げます。

映画やドラマを字幕付きで見る

英語で映画や海外ドラマを見るという学習法がありますが、ずっと日本語字幕付きで教材を見続けていませんか?

実は、日本語字幕付きでリスニング学習をしても、リスニング力はアップしないというデータ(同志社大学の植松教授の研究、2004年)があります。英語教材を日本語字幕付きで利用した学生たちのリスニング力は、学習前と変わらなかったそうです。日本語字幕付きで英語教材を利用しても、日本語ばかり追いかけてしまうせいかもしれません。

英語字幕付きで学習した場合は、リスニング力がアップしたそうなので、英語字幕については、英語学習に活用しても良いでしょう。

知らない単語や文法が多すぎる

前述の通り、全く知らない英単語の羅列を聞いても、英文を聞き取れるようにはなりません。理解できない音声をひたすら聞いていても、何の知識もインプットできないからです。

英語のスクリプト(書き下し文)を読んでも内容が理解できない場合は、最低限の単語や文法の知識を身につけることから始めましょう。

聞き流すだけになってしまっている

聞こえてくる内容に注意を向けない状態で英語を聞いても、リスニング力アップにはつながりません。

英語習得に必要なのは「理解可能な大量のインプット」であり、そのためにはまず「英語に注意を向ける」ことが必要です。

聞き流しに全く効果がないわけではありませんが、聞き流しが効果を発揮するのは、十分な文法・語彙と、正しい発音を学んだあとです。

英語のリスニングを伸ばすカギは「正しい発音の習得」

ここまでリスニングの上達方法とコツを説明してきましたが、まとめると、英語のリスニング力アップには正しい発音の習得自分に合った正しい学習法が欠かせないことがわかると思います。

英語の音を認識できるようになるには、闇雲に英文を聞き流したり、自分のレベルに合わない教材を選んで無理したりするのではなく、まずは正しい発音の仕組みから学び、自分で発音できる状態を作る必要があります。

正しい発音ができる状態で、音読とシャドーイングを徹底的に行うと、完璧に音が聞き取れるようになります。音を完璧に聞き取れるようになったら、単語と文法の知識を強化し、英文の理解を深めることができるのです。

これまでリスニングがなかなかできなくて悩んでいた人は、「正しい発音の習得」にも目を向けてみてください。

リスニング上達に向けて英語の「音」を学ぶ方法

英語の音を学ぶにはいくつかのステップがあります。

発音記号を学ぶ

日本語の音と英語の音の間には大きな違いがあります。
英語の音をカタカナ表記で説明するには限界がありますし、カタカナ表記で覚えても、正しい発音を身につけることはできません。

英語の音を正確に表す手段として、発音記号があります。
学校英語で発音記号を難しく感じた方もいるかもしれませんが、正しい発音を学ぶには、発音記号を学ぶのが一番の近道といえます。

発音特化のサービスを利用する

英会話のレッスンや英語コーチングのセッションで発音を教える場合もありますが、外から口の動きを見ただけで、真似をするのは簡単ではありません。

なぜなら英語の発音には、アルファベットの読み方(フォニックス)やプロソディ、音声変化(強弱、イントネーション)など多くの要素が絡み合っているからです。独学で勉強していても、なかなか成果を感じられないといった声を多く聞きます。

英語の発音を教えるのに特化したサービスなら、英語の音そのものや、正しく音を発する方法を知ることができます。

補足:リスニングが上達する単語の覚え方

単語を覚える時は、文字だけでなく、必ずネイティブの発音と一緒に覚えるようにしましょう。

例えば「Wednesday」という単語は「ウェドネスデイ」などとカタカナと一緒に覚えがちですが、必ず「Wednesday」という単語と、[wénzdei] という音をセットで覚えるのがおすすめです。
単語と音を一緒に覚える習慣の積み重ねが、リスニング上達につながります。

英語の発音を習得するならMeRISEの「ハツオン」

ハツオンは、オンライン英会話スクールの「MeRISE」が提供している発音特化型英語コーチングサービスです。

同社が10年以上かけて英語学習者に向き合ってきた中で、日本人が直面しやすい「日本語っぽい英語しか話せない」「よく聞き返される」「ネイティブの英語が聞き取れない」といった3つの課題を解決するために誕生しました。

2ヶ月のプログラムで、圧倒的な変化体験(Before/After)と、その先の英語学習への自信と確信を得られるオリジナルカリキュラムが組まれるのが特徴です。

英語の音の採点表(例)一人ひとりの熟練度と生活スタイルに応じたオリジナルのレッスン内容が組まれる

専門トレーニングを受けたプロの講師陣が、短期集中・マンツーマンでサポート。英語の音だけでなく、一人で効率的な学習法で継続できるように生徒に合わせた学習ロードマップを習得することで、正しく効率的に学習を継続し、正確な発音で話すことができるようになります。

初心者でも安心して受講できる他、発音の悪さがコンプレックスで、なかなか英語を口にできないという中上級者にもおすすめです。

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【FAQ】英語の発音に関してよくある質問

なぜ発音から学ぶことが英語学習の最短距離なのですか?

正しい発音を学ぶことで、「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つのスキルの上達を加速させるからです。

英語を話す相手が聞き取りやすく、正確な発音で発話することで、コミュニケーションがスムーズになります。また、英語の正しい発音を理解することで、英語を聞き取る能力が向上します。逆に自分が発音できない音は聞き取ることができません。更に、正しい発音学習は、単語やフレーズなどの語彙習得の定着や文法理解の向上にもつながります。

アメリカ英語の発音を基準としているのはなぜですか?

世界基準としてのアメリカ英語を学ぶことで、その他の英語アクセントへ応用する際の基礎になるためです。

世界中にはさまざまな英語が存在していますが、アメリカ英語はビジネスや教育現場で最も使われているアクセントの1つであり、アメリカ英語の発音が世界基準と認識されています。

英語の発音を独学するのは難しいですか?

一般的に母国語以外の言語の発音を習得することは、難しいとされています。

特に英語と日本語では、母音や子音の数やそれらの発声方法が大きく異なります。そのため、正しい英語発音の習得には、「正しい学習方法」と「多くの時間」が必要となります。また、自分一人で発音の間違いに気づくことは非常に難しく、第三者からの専門的かつ適切なフィードバックをもらうことが必要不可欠となります。

正しい発音はどれくらいの期間で身につきますか?

英語発音の習得の速さには個人差がありますが、十分な学習時間と正しい学習方法で取り組むことによって、数か月から数年程度で正しい発音を身につけることができます。

しかし、よりネイティブに近い発音を習得するためには、継続的な努力と練習が欠かせません。英語話者とのコミュニケーションや、実際に話す環境での練習を重視しましょう。

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