American T(アメリカンT)の発音

発音ノウハウ|更新日 2023年4月11日
この記事では英語の発音の中でも難しいとされるアメリカンTをご紹介していきます。

目次

American T(アメリカンT)について

American とは?

アメリカ英語の/t/サウンドを含む単語は、通常の/t/サウンドの発音をしないで、いくつかの特徴的な発音の仕方で/t/が発音される。代表的なアメリカンTの発音方法は4つあり、1. Flap T 2. Held T 3. Glottal T 4. Silent Tと呼ばれる。

1. Flap T (Soft d)

概要

舌先が瞬間的に軽く上顎を弾く音で、/l//d/の間のような音。例えば”water”という単語を『ワーラー』や『ワーダー』と発音する。また、同じような条件で/d/サウンドにも同様のフラップが起こることがある。イギリス英語では通常フラップしない。

詳細(規則)

  1. /t/ の直前にアクセントが置かれること
  2. 語中の/t/が下記に位置している場合
    1. 【母音】+【/t/】+【母音】例)water
    2. 【/r/】+【/t/】+【母音】 例)started
    3. 【母音】+【/t/】+【/l/】 例)bottle 
    4. 【/r/】+【/t/】+【/l/】  例)portal

発音のポイント

①日本語の「ら行」のマウスポジション

/l//d/の間の音を意識しながら、素早く、軽く上顎を弾く

例題

※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています。

単語&発音記号
フレーズ

2. Held T 

概要

舌先を前歯の裏の歯茎につけ、息を止めて発音するため、/t/の音が消えたように聞こえる。同じような条件で/d/サウンドにも同様のことが起こることがある。音の脱落(リダクション)として捉えられる場合もある。

 

詳細(規則)

  1. 単語の最後が/t/で終わることが多い
  2. /t/の直後に子音がくる


発音のポイント

/t/のマウスポジションを維持したまま息を通さず止める



例題

※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています

単語&発音記号
 

 

フレーズ

3. Glottal T (Held T before N)

概要

声門を閉じて喉元で息を止め、音を飲み込んだように発音する。Held Tは単純に/t/のマウスポジションで息を止めるのに対し、Glottal Tでは喉元を締めて飲み込むような意識。

詳細(規則)

  1. 語中に/t/後ろに/n/サウンドが続く場合


発音のポイント

/t/のマウスポジションを維持したまま、喉の奥『ッン』と飲み込む



例題

※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています

単語&発音記号
 

 

4. Silent T

概要

/t/サウンドがクリアに発音されず、/t/の後に続く/n/サウンドに吸収され、鼻にかかったような音で強調して発音される。

詳細(規則)

語中で/n//t/が並ぶ場合

発音のポイント

/t/として発音せず、/n/サウンドを強調する



例題

※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています

単語&発音記号
internet/ˈɪntərˌnɛt/

center/ˈsɛntər/

twenty/ˈtwɛnti/

plenty/ˈplɛnti/

interview/ˈɪntərˌvju/

international/ɪntərˈnæʃənəl/

percentage/pərˈsɛntəʤ/

advantage/ædˈvæntɪʤ/

painter/ˈpeɪntər/

fantasy/ˈfæntəsi/

英語の発音の練習方法

英語の正しい音を習得するには、以下のステップがあります。

まずは正しい音を理解する

ネイティブの英語を何度聞いても分からなかったのに、テキストで見ると意外と簡単なことを言っていて拍子抜けしたことはありませんか?

見ればわかるはずの英語が聞こえない理由は明確で、正しい音を発することができていないからです。

人間の脳には「発音できない音は聞こえない」という特性があります。日本語にはない英語の音は、脳が雑音と理解してしまうため入ってこないのです。

英語と日本語の発音の違いと正しい発音の仕方を理解することが、リスニング力の大幅な向上の近道になります。

とにかく発声練習をする

音を理解するには、発音の反復練習が欠かせません。日本語でも同じですが、子どものころに発音しづらかった言葉も何回も発話することによって正しく発音することができるようになります。

最初は言いなれない英単語でも、スムーズに発音できるまで繰り返し練習しましょう。

第三者にフィードバックをもらう

発音を上達させるためには第三者からどこが間違っているかを指摘してもらうことも近道です。一人で発音の練習をしていても自分の間違いに気づくことはとても難しいものです。さらに、間違った発音方法が一度身についてしまうと改善に時間がかかってしまいます。

第三者に自分の発音を客観的に指摘してもらうことで改善点が明確になり、より早く上達させることができます。

英語の発音を習得するならMeRISEの「ハツオン」

ハツオンは、英語学習を行う日本人が直面する3つの問題「日本語っぽい英語しか話せない」「よく聞き返される」「ネイティブの英語が聞き取れない」などの課題を、専門トレーニングを受けたプロの講師陣と短期集中・マンツーマンで学習し、解決に導く発音矯正コーチングプログラムです。

2ヵ月であなたの発音に圧倒的な変化を提供します。発音が上達すると自身の英語に大きな自信を持つことができます。目を見張る程の成長実感を得ることで、英語に対するモチベーションが向上し、その結果、英語学習が加速していくきっかけとなります。

さらにハツオンでは2か月で最も正しい英語学習法を提供します。ハツオンを修了後、一人で効率的な学習法で継続できるように生徒に合わせた学習ロードマップを習得することで、正しく効率的に学習を継続し、正確な発音で話すことができるようになります。

【FAQ】英語の発音に関してよくある質問

なぜ発音から学ぶことが英語学習の最短距離なのですか?

正しい発音を学ぶことで、「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つのスキルの上達を加速させるからです。

英語を話す相手が聞き取りやすく、正確な発音で発話することで、コミュニケーションがスムーズになります。また、英語の正しい発音を理解することで、英語を聞き取る能力が向上します。逆に自分が発音できない音は聞き取ることができません。更に、正しい発音学習は、単語やフレーズなどの語彙習得の定着や文法理解の向上にもつながります。

アメリカ英語の発音を基準としているのはなぜですか?

世界基準としてのアメリカ英語を学ぶことで、その他の英語アクセントへ応用する際の基礎になるためです。

世界中にはさまざまな英語が存在していますが、アメリカ英語はビジネスや教育現場で最も使われているアクセントの1つであり、アメリカ英語の発音が世界基準と認識されています。

英語の発音を独学するのは難しいですか?

一般的に母国語以外の言語の発音を習得することは、難しいとされています。

特に英語と日本語では、母音や子音の数やそれらの発声方法が大きく異なります。そのため、正しい英語発音の習得には、「正しい学習方法」と「多くの時間」が必要となります。また、自分一人で発音の間違いに気づくことは非常に難しく、第三者からの専門的かつ適切なフィードバックをもらうことが必要不可欠となります。

正しい発音はどれくらいの期間で身につきますか?

英語発音の習得の速さには個人差がありますが、十分な学習時間と正しい学習方法で取り組むことによって、数か月から数年程度で正しい発音を身につけることができます。しかし、よりネイティブに近い発音を習得するためには、継続的な努力と練習が欠かせません。英語話者とのコミュニケーションや、実際に話す環境での練習を重視しましょう。

さいごに

一人では発音の勉強が難しそうと思った方はハツオンの無料カウンセリングで、お悩みをご相談してみませんか?カウンセラーがあなたのお悩みに合わせて解決策をご提供いたします。

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