
フォニックスとは?解説と学ぶメリット・効果的な学習法
目次
フォニックスとは?
フォニックスとは、文字と音の関係を規則化する教授法で、もともと英語圏の子どもたちに読み書きを教えるために開発されたものです。
アルファベットそれぞれの発音を学ぶことで、知らない単語でも聞いただけでスペルが想像しやすくなります。
また、単語レベルでのスペルと発音の規則性を覚えることで、正しい発音ができるようになります。
【音声付き】フォニックスの読み方と正しく発音するコツ
A(/æ/ェア)を発音するコツ
①「ア」と「エ」の間
②軽く顎を下げ、唇を左右に広げる
③喉の奥で響かせる
A/æ/の音を含む英単語
apple
|
æpəl |
chance | ʧæns |
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています。
B(/b/ブ)を発音するコツ
①両唇を付けて軽く巻き込む
②瞬間的に破裂させ、喉を震わせる
B/b/の音を含む英単語
beautiful/ˈbɪznəs/ |
grab/ɡræb/ |
C(/k/ク)を発音するコツ
①喉を意識して舌の付け根を上げる
②瞬間的に破裂させる(息だけ)
C/k/の音を含む英単語
come/kʌm/ |
scared/skɛrd/ |
D(/d/ドゥ)を発音するコツ
①日本語の「タ」のマウスポジション(舌を上顎に付ける)
②瞬間的に破裂させ、喉を震わせる
door/today
D/d/の音を含む英単語
door/dɔr/ |
today/təˈdeɪ/ |
E(/e/エ)を発音するコツ
①綺麗な日本語の「エ」の音
①軽く顎を下げながら口を開ける
E/e/の音を含む英単語
bed/bɛd |
next/nɛkst/ |
F(/f/フ)を発音するコツ
①前歯を下唇の少し内側につけ
②瞬間的に摩擦させる(息だけ)
F/f/の音を含む英単語
family/ˈfæməli/ |
before/bɪˈfɔr/ |
G(/g/グ)を発音するコツ
①日本語の「ク」のマウスポジション
②喉を意識して舌の付け根を上げる
③瞬間的に破裂させて、喉を震わせる
G/g/の音を含む英単語
government/ˈɡʌvərmənt/ |
drug/drʌɡ/ |
H(/h/ハ)を発音するコツ
①口を軽く開け、喉の奥から勢いよく息を出す
②口の奥に息を当てるイメージ
H/h/の音を含む英単語
behind/bɪˈhaɪnd/ |
how/haʊ/ |
I(/ɪ/イ)を発音するコツ
①発音のコツ:「イ」と「エ」の間
②顎を軽く下げ、唇を軽く横に広げる
③短めに発音する
I/ɪ/の音を含む英単語
image/ˈɪməʤ/ |
finish/ˈfɪnɪʃ/ |
J(/dʒ/ジュ)を発音するコツ
①唇を丸めて、日本語の「チュ」のマウスポジション
②舌は口の天井についた状態
③唇を丸めたまま摩擦させ、喉を震わせて「ジ」のような発音
J/dʒ/の音を含む英単語
just/ʤʌst/ |
judge/ʤʌʤ/ |
K(/k/ク)を発音するコツ
①日本語の「ク」のマウスポジション
②喉を意識して舌の付け根を上げる
③瞬間的に破裂させる(息だけ)
K/k/の音を含む英単語
ask/æsk/ |
sky//skaɪ/ |
L(/l/ル)を発音するコツ
①舌先を前歯の裏側の生え際に付ける
②音を喉の奥で響かせながら、強く舌を弾く
L/l/の音を含む英単語
library/ˈlaɪˌbrɛri/ |
actually/ǽktʃu(ə)li/ |
M(/m/ム)を発音するコツ
①両唇を強めに閉じて「ンー」とハミング
②音の響きを鼻で感じる
③鼻から息を抜くように軽く口を開けて発音
M/m/の音を含む英単語
make/meɪk/ |
dream/drim/ |
N(/n/ヌ)を発音するコツ
①舌先を歯茎の裏に付け「ンー」とハミング
②音の響きを鼻で感じる
③鼻から息を抜くように歯茎の裏から舌を離す
N/n/の音を含む英単語
never/ˈnɛvər/ |
number/ˈnʌmbər/ |
O(/ɑ/)を発音するコツ
①アとオの間
②口を大きく開け、唇を少し丸める
O/ɑ/の音を含む英単語
popular/ˈpɑpjələr/ |
not/nɑt/ |
P(/p/プ)を発音するコツ
①両唇を付けて軽く巻き込む
②瞬間的に破裂させる(息だけ)
P/p/の音を含む英単語
price/praɪs/ |
open/ˈoʊpən/ |
Q(/k/ク)を発音するコツ
読み方:ク
発音のコツ:
①日本語の「ク」のマウスポジション
②喉を意識して舌の付け根を上げる
③瞬間的に破裂させる(息だけ)
Q/k/の音を含む英単語
required/riˈkwaɪərd/ |
equipment/ɪˈkwɪpmənt/ |
R(/r/ル)を発音するコツ
①舌先を口の天井に付けないように少し丸めて、喉の方向に引く
②唇をしっかり丸める
※当メディアは、別途記載のない限りアメリカ英語の発音を基本としています。
R/r/の音を含む英単語
right/raɪt/ |
work/wɜrk/ |
S(/s/ス)を発音するコツ
①上下の歯を付けて、舌はフラットな状態
②歯の隙間から息を出して摩擦させる(息だけ)
S/s/の音を含む英単語
success/səkˈsɛs/ |
system/ˈsɪstəm/ |
T(/t/トゥ)を発音するコツ
①日本語の「タ」のマウスポジション(舌を上顎に付ける)
②瞬間的に破裂させる(息だけ)
T/t/の音を含む英単語
total/ˈtoʊtəl/ |
content/ˈkɑntɛnt/ |
U(/ʌ/ア)を発音するコツ
①日本語の綺麗な「ア」の音
②口を開けすぎず、軽く顎を下げる
③短くはっきり発音する
U/ʌ/の音を含む英単語
come/kʌm/ |
fun/fʌn/ |
V(/v/ヴ)を発音するコツ
①前歯を下唇の少し内側につけ
②瞬間的に摩擦させ、喉を震わせる
V/v/の音を含む英単語
vision/ˈvɪʒən/ |
available/əˈveɪləbəl/ |
W(/w/ウォ)を発音するコツ
①唇をしっかり丸める
②息を多めに出しながら両唇を振動させる
③日本語の『ウ』にならないように注意
W/w/の音を含む英単語
week/wik/ |
twice/twaɪs/ |
X(/ks/クス)を発音するコツ
①「k」の音からなめらかに「s」の音へと移行
②しっかり息を吐いて発音
X/ks/の音を含む英単語
relax/rɪˈlæks/ |
exercise/ˈɛksərˌsaɪz/ |
Y(/j/ユユ)を発音するコツ
①日本語の「ヤ行」のマウスポジション
②舌の両側が上の歯の生え際に付いて、舌の中央が盛り上がる
③息を多めに出しながら力を込めて発音する
Y/j/の音を含む英単語
yes/jɛs/ |
young/jʌŋ/ |
Z(/z/ズ)を発音するコツ
①上下の歯を付けて、舌はフラットな状態
②歯の隙間から息を出して摩擦させる、喉を震わせる
Z/z/の音を含む英単語
lazy/ˈleɪzi/ |
crazy/ˈkreɪzi/ |
フォニックスの練習方法
フォニックスの練習方法には、YouTube動画などを利用して独学で練習する方法と、第三者にフィードバックをもらって練習する方法があります。
YouTubeの動画を見て練習する
YouTubeの動画チャンネルには、フォニックスを扱った動画が数多くアップされています。動画を見て発音のポイントを把握した上で、お手本の音声を真似たり、自分の音声を録音してお手本と比べたりできます。
音声付きテキストを声に出して練習する
さらに、音声付きのテキストなどを利用して、声に出して練習するという方法もあります。
声に出して練習する方法には、「音読」・「シンクロリーディング」・「シャドーイング」などがあります。
特にシャドーイングでは、流れる音声を聞きながら正しい発音を口に出す練習を繰り返すので、リスニング力とスピーキング力を同時に鍛えることができます。
第三者に意見をもらう
以上のような独学の場合、第三者からのフィードバックがなく、自分の発音がどう間違っていて、どこを改善すればいいかの判断できないのが難点です。そこで、英語に詳しい専門家に相談するという方法もあります。
適切なフィードバックができる人材と出会える場という意味で、オンライン英会話や英語コーチングを利用するという方法があります。
オンライン英会話は、比較的リーズナブルな料金で英語のプロに相談することができます。
ただし、講師が日本語を話せないケースも多いため、発音について相談するには、ある程度英語でコミュニケーションをとるスキルが必要です。
英語コーチングは、オンライン英会話より受講料が高額になる傾向がありますが、英語コーチは日本人であるケースが多いため、どの発音をどう改善すればいいか的確なフィードバックをもらえます。
また、生徒の苦手分野に合わせてレッスン内容をオーダーメイドしてくれる場合が多いので、正しい発音を効率的に習得することができます。
発音を矯正したいなら「ハツオン」
英語コーチングサービスを利用して発音を矯正したいなら、オンライン英会話のMeRISE株式会社が提供する発音特化型英語コーチングサービス「ハツオン」がおすすめです。
「ハツオン」では、発音記号を用いて英語の正しい音を学び、さらに、音声変化や英語独特のリズムについても学びます。
さらに、日本人プロコーチと外国人プロ英会話講師が、目標達成まで徹底的にサポートします。
そのため、2ヶ月で圧倒的な変化を体験でき、ネイティブのようなかっこいい発音を身につけることができるのです。
最後に
フォニックスを学ぶと、発音が良くなるだけでなく、リスニング力もアップし、英語力の底上げにもなるため、自信をもって英会話に臨むことができます。
英語の発音に苦手意識を持っている人こそ、フォニックスを学んでみることをおすすめします。
もし、「独学では気が進まない」「ちゃんと発音できているかどうか第三者から適切なフィードバックをもらいたい」と感じた場合は、発音に特化した英語コーチングサービスを検討してはいかがでしょうか。