発音問題完全攻略!英語の発音のルール解説|基本から例外まで

発音ノウハウ|更新日 2023年5月24日
発音問題はセンター試験でも頻出の分野ですよね。 でも、それぞれの単語で綴りと発音が一致しておらず、覚えるのが大変だと感じている人も多いのではないでしょうか。 実は、発音には色々なルールがあります。 この記事を読んで発音のルールをしっかり理解すれば、英語の発音問題を迷わずに解けるようになるでしょう。

目次

発音のルールを知る前に覚えておこう

発音のルールについて学ぶ前に、把握しておきたいことが2つあります。

「シラブル」の概念と、発音記号の知識です。

シラブルとは?

発音のルールを知るために把握しておきたいのが、「シラブル」という概念です。

シラブルとは、「音節」ともいいますが、母音を中心とした音のひとかたまりのことで、単語の発音を分割する単位として機能しています。

例えば「school [skúːl] 」という単語は、 [u:] という1つの母音を取り巻く子音の集まりなので、1音節で構成される単語といえます。

「cover [kʌ́vər] 」という単語は、「co・ver」の2音節で構成される単語です。

このように、1つの母音とそれを取り巻く子音とのひとまとまりをシラブルといい、単語はいくつかのシラブルで構成されています。

日本語のように、文字の数=音の数ではないことがほとんどです。

また、例外的に母音を含まないシラブルもあります。

シラブルについて詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。

発音記号

発音記号は、英語の音を表す記号です。辞書でよく見かけますよね。

センター試験レベルであれば、全ての発音記号を覚えることは必須ではありませんが、発音記号が分かるようになると、正しい発音が分かるようになるため、発音問題で有利になります。

ちなみに発音記号とは、音声を体系的かつ忠実に表すために生まれた記号です。

発音記号には様々な種類がありますが、この記事では、最も一般的に使用されているIPA(国際音声字母)を採用しています。

発音のルール

1音節の単語

1音節で構成される単語は、それ自体にストレスが置かれます。

ストレスが置かれた音節は、強く、長く発音されます。

1音節から成る単語の例としては、以下のようなものがあります。

sale

long

2音節の単語

2音節で構成される単語の場合、名詞や形容詞は第1音節にストレスが置かれる場合が多く、動詞は第2音節にストレスが置かれる場合が多くあります。

global/glob・al/

promote/pro・mote/

 

3音節の単語

3音節で構成される単語は、最初の音節にストレスが置かれることが多いです。

accident/ac・ci・dent/

flexible/flex・i・ble/

 

4音節の単語

4つの音節で構成される単語は、第2音節にストレスが置かれることが多いです。

photographer/pho・to・gra・pher/

environment/en・vi・ron・ment/

しかし、上のルール以外に例外ルールもいくつかあります。

次のセクションからは例外ルールを紹介します。

例外ルール1

1つ目の例外ルールとして、名詞を表す -cian, -tion, -sian, -sion, -gion, -tienceや、形容詞を表す-cious, -tious, -gious, -cialなどの語尾をもつ単語は、その直前の音節にストレスが置かれます。

多すぎて覚えるのが難しいと感じるかもしれませんが、これらの語尾は特徴的なので、覚えてしまうと発音問題がかなり楽に解けるようになります。

promotion/pro・mo・tion/

reservation/res・er・va・tion/

decision/de・ci・sion/

 

例外ルール2

-ite, -ute, -ude,-ateという語尾で終わる3音節以上の単語は、その2つ前の音節にストレスが置かれる場合が多いです。

indicate/in・di・cate/

opposite/aa・puh・zuht/

altitude/al・tuh・tood/

 

例外ルール3

2つの名詞が合体して一語となった複合語の場合、最初の音節にストレスを置くことが多いです。

feedback/feed・back/

bedroom/beh・room/

boyfriend/boy・frend/

 

例外ルール5

一般的に英語では接頭語(in-, pre- など)は弱く発音されますが、例外的に接頭語にストレスが置かれる単語があります。

no – : nóbody, nóthing など

any – : ánybody, ánything など

every – : éverybody, éverything など

some – : sómebody, sómething など

mid – : míddle, mídnight など

para – : páragraph, párallel など

発音の問題を解いてみよう

それでは、実際にセンター試験の過去問を解いてみましょう。

以下は、令和2年度のセンター試験本試験の第1問Bからの抜粋です。

B 次の問いにおいて第一アクセント(第一強勢)の位置がほかの三つと異なるものを、それぞれ下の①~④から一つずつ選べ。

問1

①administer ②beneficial ③competitor ④democracy

今まで解説したルールを参考に考えてみてください。

以下は解説です。

それぞれの単語のストレスの位置は、①ad・mi・nis・ter(第2音節)、②be・ne・fi・cial(第3音節)、③com・pe・ti・tor(第2音節)、④de・mo・cra・cy(第2音節)となり、正解は②です。

設問の単語はすべて4つの音節から構成されているため、基本的には第2音節にストレスが置かれます。

しかし、②の「例外ルール1」で紹介したように、「beneficial」の語尾「-cial」は、直前にストレスを置く接尾辞なので、「fi」にストレスが置かれます。

次は、同じく令和2年度のセンター試験本試験の第1問Bの問4です。こちらも、1つだけ他の単語とストレスの位置が違う単語を見つけてください。

問2

① allergy ②objective ③physical ④strategy

以下は解説です。

それぞれの単語のストレスの位置は、①al・ler・gy(第1音節)、②ob・jec・tive(第2音節)、③phy・si・cal(第1音節)、④stra・te・gy(第1音節)となり、正解は②です。

設問の単語はすべて3音節で構成されている音なので、基本的には第1音節にストレスを置きます。

しかし、②「objective」のように語尾に「-ive」がある単語は、その直前の音節にストレスを置きます。

さらに、以下は令和2年度のセンター試験追試験第1問B からの抜粋です。こちらも、1つだけ他の単語とストレスの位置が違う単語を見つけてください。

問3

①accident ②generous ③justify ④substantial

以下は解説です。

それぞれの単語のストレスの位置は、①ac・ci・dent(第1音節)、②ge・ne・rous(第1音節)、③jus・ti・fy(第1音節)、④sub・stan・tial(第2音節)となり、正解は④です。

設問の単語は、全て3つの音節で構成されているため、基本的には最初の音節にストレスを置きます。

しかし④の「substantial」のように語尾「-tial」がある単語の場合、その直前にストレスを置きます。

おすすめの勉強方法

ここまで英語の発音のルールを紹介しましたが、全部のルールを丸暗記するのは大変ですよね。

このセクションでは、発音のルールをどのように勉強すればいいか紹介します。

音読

単語の正しい発音を覚える勉強法としておすすめの方法の一つが、音読です。

動画やアプリなどの、お手本となるネイティブの発音をひたすら真似することで、正しい発音を身体で覚えることができます。

発音記号を覚える

単語の正しい発音を覚える方法としてもう一つおすすめなのが、発音記号を覚えるという方法です。

すべて覚えるのは少し大変なので、センター試験レベルではすべて覚えるのが必須というわけではありませんが、発音記号を覚えておくと、発音を体系的に把握することができ、結果として発音学習で有利に働きます。

オンライン英会話

英語の正しい発音を習得する方法として、英語のプロの手を借りるという方法もあります。

その方法の一つが、オンライン英会話です。

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受講料も比較的リーズナブルなのが特徴です。

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さいごに

英語の発音は日本人の直感と違うものが多く、ランダムになものに思えますよね。

「interesting」「democacy」など、それぞれ「特殊な発音」として個別に覚えていた人も多いのではないでしょうか。

しかし、英語の発音にはルールがあります。最初は難しく感じるかもしれませんが、一度覚えてしまうと、英語の発音学習がとても効率の良いものになります。

発音のルールを覚えて、英語学習をさらに加速させてください。

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