英語を話せるようになるには?初心者もできる独学勉強法10選

英語勉強法|更新日 2023年9月22日
コロナ禍も終息しつつ海外渡航もオープンになってきたことで、身近で英語を耳にしたり、英語を勉強する人を見かけたりすることが増えてきました。 中学・高校で英語が苦手だった方も、英語学習から10年以上のブランクがある方も、ふとした時に「英語を話せるようになりたい」「もし英語が話せたら・・・」と思う瞬間があるのではないでしょうか。 本記事では、初心者から中級者まで「英語を話せるようになりたい人」が必要とする考え方や勉強方法をまるっと解説しました。すぐ始められる英語習慣も10アイデアご用意しましたので、自分の趣味に関連したテーマや苦にならない勉強法からぜひ取り組んでみてください。

目次

年齢や留学経験を問わず、英語は話せるようになる

まず、学習を始める時期や年齢、若年期の留学経験の有無を問わず、英語は話せるようになります。むしろ、若年期に語学留学をしていても、期待していたほど英語を話せるようにならなかったという人もいるのです。

もちろん学習に早く取り組むに越したことはありませんし、幼少期は発音や文法の習得が容易であると言われています。ただ、成人でも第二言語(英語)の発音やアクセントは十分に習熟可能です。

また、英語圏での生活や就業経験も言語学習においては大きなアドバンテージとなりますが、近年は、SNSでの言語交換やオンライン英会話を利用することで、現地に留学をしなくても英会話の機会を容易に創出できるようになっています。

大切なのは「正しい学習を継続すること」です。これによって、定年退職後に英語学習を始めた方や10年以上のブランクがある方が、留学や特別な背景がない中で英語を習得した成功体験を記録しています。

英語を話せるようになるために押さえておくべきポイント

学習に取り掛かる前に、英語を話せるようになるために心得ておきたいことを簡単に解説させてください。

  • どのくらいの時間がかかるのか?
  • 初心者だけど何から準備するのか?
  • そもそも英語を話せるってどういうレベル感なのか?

上記のような疑問も解消できるようになっています。

英語を話せるようになるまでの勉強時間は600~2000時間

英語を話せるようになるまでの勉強時間は、目標レベルや使用する教材、個人の現状の英語力と日々の勉強時間、要領の良さによって大きく異なり、一概には決定するのは難しいのですが、いくつかの言語習得の研究に基づくと、目指すレベルによって600~2000時間が目安になるとされています。

アメリカ国務省の外交官向けに訓練を提供するForeign Service Institute (FSI)は、英語との類似度に基づいて、異なる言語を習得するのにかかる時間をランク付けした際、日本語は最高難易度で平均2200時間かかるとしました。(参考:Foreign Language Training|FSI

ただし、この研究では、言語習得の定義を「外交官が、仕事に差しさわりのないレベルで使えるようになる」としており、目標はかなりハイレベルに設定されています。基本的な会話レベルであればもっと早期にクリアしているはずです。

ちなみに、1日に2~3時間の学習を1年間続けると600時間は達成でき、600時間すべてをスピーキングや英会話に費やすというわけではありません。単語学習や音読、YouTubeやポッドキャストを使ったリスニングなども含まれています。

そう考えると、英語が話せるようになるには一定の時間と努力が必要であるものの、同時に誰しもが達成可能な目標と言えるでしょう。

英語を話すために最低限必要な基礎力とは?

英語を話せるようになるには、その土台となる以下の基礎力を準備しておく必要があります。

  • 中学レベルの英文法
  • 単語
  • 発音
  • リスニング力

英語を話す練習をしたいからと言って、いきなり外国人講師との英会話や語学留学にトライしても、基礎力が一定水準をクリアしていないと、まったく口から英語が出てこなかったり、思うように上達しなかったりするわけです。

全然話せるようになる気がしないと感じたら、一旦スピーキングは置いておいて基礎を見直してみる、あるいは話す練習と並行しつつ基礎力の底上げを進めていくことをおすすめします。

1. 中学レベルの英文法

英語を話す際には、少なくとも2語以上の単語を組み合わせて文を作ることになりますが、意味の通った文章にするには、正しい文法ルールに従って単語を並べなければなりません。英語は語順を間違えると意味が変わってしまうこともあります。

中学3年間で習う基本レベルの英文法は、読み書きで使いこなせるように押さえておきたいところです。文法知識を駆使して英文を理解できればよく、「仮定法」や「従属接続詞」のような専門用語を覚える必要はありません。

2. 単語

英語を話すためには語彙力も必要です。誰と何のテーマを話すにしても、まず中学で習う単語は押さえておきましょう。

英語を話す練習を始めたら、自分の身の回りにある物や動作を英語で何というか探しながら覚えていきます。たとえば「髭を剃る(shave my face)」「髪をセットする(do my hair)」など、日常的な動作が意外とパッと出てこないものです。このように身近なところから自分が話したい内容やテーマに沿って語彙の幅を広げていくといいでしょう。

3. 発音

英語を話すには、相手が内容を理解できるように発音しなくてはなりません。ただ、英語学習において発音は重要な要素ではあるものの、「英語を話す練習に必要最低限の」という観点では、正確でなくてもある程度テキストに沿った発音ができれば、(たとえば “cat”を「バット」と読んでしまうなど)話す練習をスタートさせてもOKです。

英語を声に出して話す練習は、発音を定着させるトレーニングにもなります。ただし、間違った発音で話す練習をしていると、悪い癖もそのまま定着してしまうことに注意しましょう。

発音学習については、こちらの記事「英語の発音を良くするには?伝わる5つの発音ルールと練習方法」をご参照ください。一つひとつの母音・子音の出し方や音声変化のルールを音声付きで解説するとともに、一人でもできる練習方法も紹介しています。

4. リスニング力

英語でコミュニケーションを取るためにはリスニング力も必要です。一方的に話していても、相手の言っていることがわからなければ会話になりません。たとえ「練習」であっても “How are you going?” や “Come on!” “Alright”などの、挨拶やリアクションくらいは聞き取れるようにしておきたいものです。

もし「英語がまったく聞こえない」「雑音と変わらない」という方は、前述した英文法と単語、発音を音声付きの教材で学ぶなどして、英語の音に触れる機会を増やすところから始めましょう。

完璧を求めず、積極的に会話する機会を作ることが大切

英語を話せるようになるのは「誰でも簡単に!」というわけにはいきませんが、その一方で難しく考えすぎてしまうのも禁物です。

まず、ネイティブのように話せなくても英語でコミュニケーションはとれます。中学校で習った2~5語くらいをパラパラと繋げただけで、意外と伝わる英文ができたりするもので、英語を話すということは自分が想像しているよりも難しくないかもしれません。

また、前述した英語の基礎ができていれば、失敗への恐怖や恥を捨てて積極的に外国人と英語を話そうとするだけで、飛躍的な前進を遂げる方もいます。初めての言語学習なので気持ちを楽にして話す機会にトライしていきましょう。

今すぐできる!英語を話せるようになるための勉強法10選

これから英語学習を始めようと思っている方、あるいは取り組みを始めたばかりという方向けに、日常生活の中で自然と英語を取り入れるような10のアイデアをご用意しました。

  1. 英語で日記を書く
  2. 英語で独り言を呟いてみる
  3. スマホやパソコンの言語設定を英語にする
  4. 映画やドラマで楽しみながら学ぶ
  5. 絵本から表現を学ぶ
  6. オンライン英会話で定期的に会話する
  7. 洋楽やミュージカルを真似て歌ってみる
  8. 料理レシピを英語で試す
  9. 英語学習アプリを利用する
  10. 日々のリスニングを習慣づける(YouTubeやポッドキャスト)

最初のうちは、楽しみながら英語に触れることで学習への抵抗感をなくし、継続的に学ぶモチベーション作りが重要です。好きなものやできるもの(苦にならないもの)から取り組んでみましょう。

1. 英語で日記を書く

その日のできごとや感じたことを英語日記にします。文章を書くことは、スピーキング以外に覚えたことや思考を英語でアウトプットする方法で、文法や単語の使い方を実際に練習するのに役立ちます。

日記と言っても、長文をまとめたり、エッセイ風に難しい構文を使う必要はありません。最初は1行からでも構いませんし、その日に新しく覚えた単語を一つ使って作文をしてみるなどルールを決めてもいいでしょう。

2. 英語で独り言を呟いてみる

普段の生活の中で、心の中で考えていることを英語で口に出して言ってみます。たとえば、寒い日に暖房の効いた室内に入って ”Nice and warm”(はー、あったかーい)といった具合で、堅苦しい文章でなくて構いません。

とはいえ、そもそも英語で何というのか知らないと呟きようがないため、ここで詰まってしまう方はまずは海外ドラマやYouTubeチャンネルを見る、絵本を読むなどといったインプットを優先しましょう。ドラマや映画の何気ない一言を拾って、雰囲気や言い方ごとコピーして使ってみるのがおすすめです。

3. スマホやパソコンの言語設定を英語にする

使用頻度の高いデバイスの言語を英語に変更すれば、自然と英語の単語やフレーズに触れることができます。普段から頻繁に利用していて操作を覚えてしまっているアプリであれば、インターフェース言語を変更しても、使用感にほぼ影響はないでしょう。

勉強とは少しズレますが、日本語に触れる時間を削って英語に置き換えるというアイデアです。

4. 映画やドラマで楽しみながら学ぶ

映画やドラマの鑑賞は、楽しみながら英語に触れる機会を増やす学習方法です。 実際の会話や生活における自然な表現と発音を耳にし、英語を話す雰囲気や文化的背景にも触れることができます。

初心者の場合は、いかに継続させられるかが大事なので、「字幕は日本語と英語のどちらがいいか」「そもそも字幕は付けない方がいいのか」などの議論は一旦置いておきましょう。

たとえば、エピソードごとに最初の5分だけ英語で何を言っているか理解しようとすることに集中するくらいでも十分です。もう何度も見て内容を知っているドラマを字幕なしで挑戦するなど、とにかくストーリーを楽しむことを重視しましょう。

5. 絵本から表現を学ぶ(オーディオブックもおすすめ)

シンプルな文と視覚的な情報からストーリーを楽しめる絵本や児童書は、英会話ですぐに使える日常表現の宝庫です。受験英語で出てくる堅苦しい単語や小説で出てくるような比喩表現がなく、登場人物(キャラクター)の行動や言動が直接的に描かれており、大人も子どもも当然のように使う自然な表現を学べます。

また朗読が聴けるオーディオブックを購入するのもおすすめです。英語音声を聞いて情景を思い浮かべることは英語脳の育成にも役立ちます。

6. オンライン英会話で定期的に会話する

独り言や音読でも英語を話す練習はできるのですが、瞬発的な発話力やリスニング力は実際のコミュニケーションから習得するのが一番です。

一人で練習したフレーズをオンライン英会話で使ってみる実践とレーニングとして有益なだけでなく、間違いを指摘してもらったり、講師の発言から新しい表現を学んだりと、定期的な学習診断にもなります。

7. 洋楽やミュージカルを真似て歌ってみる

洋楽やミュージカルが好きな方は、その趣味を英語学習に利用しましょう。歌詞を見ながら好きな楽曲を聴き、真似て歌ってみることで、楽しみながら語彙を増やし、また自然な発音やリズムを学ぶことができます。

時たま、日本育ちにもかかわらず、ネイティブ並みの発音や流暢さで英語を話せる人がいるのですが、そういった人に英語学習歴を聞くと「学生時代に英語演劇部に入っていた」「ミュージカルきっかけで英語に興味が湧いた」という人が結構いるのです。

演劇の練習とは言え、手本に近づけるようにセリフを何度も声に出すことで、フレーズに感情をのせたり、シチュエーションに合った表現を無意識に使いこなせるようになるのかもしれません。

8. 料理レシピを英語で試す

簡単な英語のレシピをWebサイトや動画で探し、それを使って料理を作ってみましょう。調理のプロセスで新しい単語や表現を学ぶことができます。たとえば「みじん切りの(minced, chopped)」「裏返す(tp flip)」「かき混ぜる(to stir)」など、料理をするなら頻繁に使うはずですが、教科書にはなかなか出てこないですよね。

料理に限らず、自分の好きなテーマやジャンルの雑誌やYouTubeチャンネルは、飽きずに続けることができ、また「知りたい」「理解したい」という積極的なスタンスを学習に活かせます。

9. 英語学習アプリを利用する

スマホやタブレットで使用できる英語学習アプリを活用。ゲーム感覚で学習できるアプリも多く、文法、単語、リスニングなど、様々なスキルを効率的に向上させることができます。

10. 日々のリスニングを習慣づける(YouTubeやポッドキャスト)

英語圏のニュースやポッドキャスト、音楽などは、耳を英語に慣れさせ、自然な発音やリズム、イントネーションを学ぶには最高の教材です。家事、通勤中でもよいので、とにかく日常生活の中で英語の音声に触れる時間を増やしましょう。

英語でのコミュニケーションを上達させるコツ

英語でのコミュニケーションを成立させるうえで、「英語を話せるようになる」とは、自身の伝えたいことを相手に理解してもらうことに他なりません。

英会話レッスンや海外旅行などの実践の場では、正しい文法や単語、発音を使えているかよりも、内容を正しく伝えられているかを優先すべきです。具体的には、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

  • 知っている単語で表現できないかを考える
  • 話しているときは文法や発音に囚われすぎない
  • 伝えたいことは妥協しない

英語学習の初期段階では、自分の中の不安や恐れを克服することが上達の一歩となることも少なくありません。

日記や独り言によるアプトプット練習と違って、リアルタイムで相手とやりとりする際には、自信の無さや焦りから実力を発揮できなかったり、そもそもコミュニケーションの機会を避けてしまったりするケースもあるようです。

知っている単語で表現できないかを考える

まだうろ覚えの単語や複雑な表現を使わずに、手持ちの単語でどうにか自分の意見や気持ちを表現できないか考えてみましょう。

たとえば、受験英語では「withdraw:(口座から預金を)引き出す」という単語を学びますが、もし ”withdraw” が思い出せなくても、”cash out” や ”take out money” と表現でき、これらはネイティブにもカジュアルに使われています。

そもそも「お金をおろす」という日本語に囚われずに、「お金(現金)が必要」と考えれば、”I need to get money out (at the convenience store).” などと言い換えることも可能ですね。

物・コトの名詞は知っているか知らないかの領域ではありますが、動作はジェスチャーを交えたり、簡単な単語を組み合わせたりすることで表現できるケースも多いのです。

話しているときは文法や発音に囚われすぎない

もちろん英語を習得するうえで文法や発音は重要ではあるのですが、話すこと自体を経験として積んでいくフェーズで「話す練習」を行う時は、文法や発音を気にしすぎなくても良いと自身に言い聞かせましょう。

自身の日本語に置き換えてみてほしいのですが、ネイティブが話す際には「文法・単語・発音・内容」のうち、場面によって言葉遣いを選ぶことはあるものの、意識の大半は「内容」にフォーカスされているのではないでしょうか。

第二言語として英語を学ぶ私たちも、文法や発音を無意識に正しく使いこなせるようにならなければならないのですが、それをコミュニケーションの練習中に行う必要はありません。最初のうちは完璧主義を捨てないと肝心の「内容」が疎かになって会話にならないのです。

伝えたいことは妥協しない

せっかくコミュニケーションの機会ができても、「単語を知らないから」「まだ自分には難しいから」と言って、伝えることを諦めていてはなかなか上達しません。

英会話レッスンの場合、講師はあなたが学習者であることを知っているので待ってくれますし、リアルな場でのコミュニケーションにおいては、相手は「あなたの”英語”でなく、英語で伝えられるあなたの”話”」に興味があるのです。

ジャスチャーや画像を使っても、一部単語を検索してもいいので、その場で諦めずに伝えることを心がけましょう。

とにかく最短で英語を話せるようになりたい人がやるべきこと

すでに高い学習意欲があり、「とにかく最短で英語が話せるようになりたい!」という方は、以下の考え方を学習に取り込んでみましょう。総合的な英語力を高めることができます。

  • 聴く・話す・読む・書くをバランスよく鍛える
  • 正しい発音を習得する
  • 英語のまま考える感覚を身につける
  • 一時的なスクールやコーチングも視野に入れる

聴く・話す・読む・書くをバランスよく鍛える

文法や単語、発音などの基礎知識に対し、それらの知識を活用する「聴く・話す・読む・書く」は実用4技能と呼ばれます。

実は、これら4つのスキルは相互に関連しており、一つのスキルが他のスキルの向上にも影響します。たとえば、多くの英文を読むことで、文章構造や語彙を習得でき、さらに英文を理解する処理スピードも向上するため、速いリスニング音声にもついていけるようになるといったものです。

また、頭の中にない単語や表現は、いくら考えてもアウトプット(話す・書く)できません。となると、知識・情報を取り込むインプットを鍛えなければなりませんが、そこでは「聴く・読む」が有効です。

英語を話せるようになることが目的とは言え、その達成には実用4技能を駆使して、インプットとアウトプットをバランスよく鍛える必要があります。

正しい発音を習得する

正しく発音できるとネイティブスピーカーにも伝わる英語を話せるうえ、リスニング力もあがり、より円滑にコミュニケーションがとりやすくなります。

人は「自分が再現できない音を聞き取れない」とされています。つまり、コミュニケーションにおいて、発音の良し悪しが、「自分の話す英語が相手に伝わるか」と「相手の英語を聞き取って理解できるか」を同時に決定づけるということです。

発音を改善するアプリやおすすめサービスについては、こちらの記事「英語発音矯正スクール5選!独学向けおすすめアプリも紹介」をご参照ください。短期集中で綺麗な発音を習得できる発音特化サービスや練習のコツをご紹介しています。

英語ネイティブ同士でも、出身国が違えば発音の癖の違いによって、慣れるまでお互いの英語が聞き取りにくいこともあるようで、「正しい英語の発音」を定義するのは難しいのですが、世界中でさまざまな英語が飛び交う中でも、共通する基本の発音ルールなるものはあります。(参考記事|英語の発音を良くするには?伝わる5つの発音ルールと練習方法

英語のまま考える感覚を身につける

俗に「英語脳」と言われたりもしますが、英語をすらすら話している人は、読むときも聴くときも話すときも無意識にこの「日本語訳を全く介さずに英語のまま考える」ができています。

相手の英語を聞き取って日本語に訳し、対する返答内容を日本語で作ってから英訳して話すという流れを繰り返しているようでは、時間がかかって会話になりません。

日本で生活しながら日本語を排除するのは難しいのですが、英語学習をしている間は日本語で考えないように下記を意識しましょう。

  • 英語のそのままの語順で理解する
  • 単語やフレーズはイメージや雰囲気で覚える
  • 大量のインプットとアウトプットを繰り返す

基本的な単語であっても、日本語訳が頭の中に出てくるうちは英語脳ができているとは言えません。英語脳は「うまく言語化はできないけど、こういう感じかなぁ」と条件反射的にイメージできている感覚が望ましいです。

簡単な例を挙げると、馴染みのある “Thank you very much.” というフレーズは、聞いた瞬間に相手が感謝を伝えていることがわかるものの、頭の中で「(本当に)ありがとう」という訳語は出てきていないのではないでしょうか?この感覚をずっと繰り返していると、長文になっても、そのままの語順で理解を進めていくことができるというわけです。

一時的なスクールやコーチングも視野に入れる

英語教育のプロから指導やアドバイスを受けることで、弱点を早期発見したり目的に応じた必要なトレーニングを実践することができます。

学習意欲はあるのに、適切な方法や手順がわからなくて伸び悩んでいるという方は、一時的でもいいのでスクールやコーチングサービスの利用も検討してみるといいでしょう。

もちろん独学でアレコレ試行錯誤するのもいいのですが、そのぶん時間もお金もかかるため、短期集中で英語コーチングに投資した方が長い目で見て安く済ませられるケースも少なくありません。

英語を話せるようになりたい人が直面しやすい悩み、よくある質問

お金をかけずに独学で英語を話せるようになりますか?

無料の英語学習リソースやアプリ、オンラインコンテンツなどを利用し、お金をかけずに独学で英語を学ぶことは可能です。ただし、教材の質を見極めることが重要になります。

また英語を話せるようになるために、無理して語学留学をする必要はありませんが、もし現状の生活で英語を話す機会がなかなか作れないのであれば、オンライン英会話は利用した方がよいでしょう。

英語で独り言をつぶやこうとしても出てきません。

自分が今まさに感じていることを英語でつぶやく(、あるいは英語でつぶやこうとトライする)ことは、無意識化でも思考を英語化する訓練として有効です。ただし、英語で独り言をつぶやくには、よく使うフレーズや語彙が頭に入っている必要があります。

独り言ができない場合は、教材やアプリの例文を使って、まずはよく使うフレーズを声に出して口に馴染ませるトレーニングから始めましょう。またじっくり考えながら英作文ができる日記から始めてみるのもおすすめです。

英語日記って何を書けばいいんでしょうか。

その日に見聞きしたものや自分の感情、誰かに伝えたいことなど、何でも自由に書いてみてください。特定のトピックを週替わりで設定したり、必ず3文は作るといったルール決めをしたりするのも良いです。

40代で英語は中学以来ですが、話せるようになるのでしょうか?

始めるモチベーションと継続する意志があれば、年齢に関係なく新しい言語を学び習得することは可能です。ただし、時間の無駄なく効率的に上達するには、適切な教材やトレーニングを適切な手順でこなしていく必要があります。

英語を話せるようになるまでの期間はどのくらいかかりますか?

これは学ぶ人の取り組み方や学習時間、目標のレベルによって異なります。日常会話レベルで話せるようになりたいのか、ビジネスシーンで通用するレベルを目指しているのかによって、必要な時間は変わってきます。

一般的に、日常的に継続して学び、実践的な会話の練習を行うことで、期間としては数か月から数年の間で、学習時間としては600~2000時間で話せるようになる人が多いです。

Copied title and URL