
英語の発音記号読み方大全|発音のコツも紹介
目次
母音の発音記号一覧
単母音7つ
①【æ】
/æ/は、日本語の「ア」と「エ」の中間のような音です。
/æ/ を発音する時は、軽く顎を下げて唇を左右に広げて開け、音を喉の奥で響かせましょう。
/æ/を含む代表的な単語には、
・can
・have
などがあります。
/æ/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
②【ʌ】
/ʌ/は日本語の「ア」に近い音です。
正しく発音するポイントは、口を大きく開けすぎず、軽く顎を下げて短くはっきり発音することです。
/ʌ/を含む単語には、
・up
・company
などがあります。
/ʌ/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
③【ɑ】
/ɑ/は、日本語の「ア」と「オ」の中間のような音です。
/ɑ/を発音する時は、口を大きく開け、 唇を少し丸めるのがポイントです。
/ɑ/を含む単語には、
・not
・problem
などがあります。
/ɑ/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
④【ǝ】
/ǝ/は日本語のどの母音にも相当しません。
しいて言えば、「ア」「ウ」「エ」「オ」の中間のような音になります。
/ǝ/は、口を少しだけ開けて力を抜き、そのまま喉の奥から空気を出しましょう。
どの母音ともつかない曖昧な発音をするのがポイントです。
/ǝ/を含む単語には、
・office
・collect
などがあります。
/ǝ/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
⑤【i】
/i/は、日本語で言うと「イ」と「エ」の間のような音です。
/i/を発音する時は、唇を軽く横に広げ、顎も軽く下げます。
短めに発音するのがポイントです。
/i/を含む単語には、
・finish
・minute
などがあります。
/i/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
⑥【u】
/u/は少し「オ」に近い「ウ」の音です。
そのため、日本語の「オ」の形をイメージしながら唇を丸めて発音するのが正しい発音のコツです。
短めに発音することがポイントです。
/u/を含む単語には、
・look
・would
などがあります。
/u/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
⑦【e】
/e/は日本語の「エ」に近い音です。
/e/を発音するには、軽く顎を下げながら口を開けるのがポイントです。
/e/を含む単語には、
・next
・many
などがあります。
/e/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
長母音4つ
①【i:】
/i:/は日本語の「イ」に近い音です。
正しく/i:/を発音するには、唇を横に引っ張るように開き、/i/よりも長めに発音するのがコツです。
/i:/を含む単語には、
・unique
・sleep
などがあります。
/i:/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
②【u:】
/u:/は日本語の「ウ」に近い音です。
正しく/u:/を発音するには、まず唇をしっかり丸めて前に突き出しましょう。
[u]よりも長めに発音するのがポイントです。
/u:/を含む単語には、
・group
・news
などがあります。
/u:/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
③【ɔ:】
/ɔ:/ は少し日本語の「ア」に近い「オ」のような音です。
正しく/ɔ:/を発音するには、日本語の「オ」より少し唇を縦に大きく開きます。
そして舌の付け根に少し力を入れ、顎を固定したまま発音するのがコツです。
/ɔ:/を含む単語には、
・always
・walk
などがあります。
[ɔ:] の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
④【ǝ:r】
/ǝ:r/は日本語にない発音なので、苦手としている人も多いと思います。
上手に発音するコツとしては、まず、舌先を少し丸めてスプーン状にし、舌の側面を上顎に沿わせながら喉の奥の方向にスライドしていきます。
口の形は、少し開いてアヒル口のような形です。そして喉の奥で響かせて発音します。
難しく感じるかもしれませんが、適切なトレーニングを重ねれば、必ず発音できるようになります。
/ǝ:r/を含む単語には、
・leader
・dinner
などがあります。
/ǝ:r/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
複合母音5つ
①【ai】
/ai/は、日本語でいうと「アーェ」のような音になります。
強く長めに日本語の「ア」を発音しながら徐々に顎を閉じて弱く短い「ェ」に移行していくようなイメージです。
/ai/を含む単語には、
・light
・why
などがあります。
/ai/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
②【aʊ】
/aʊ/は、日本語で表現するなら「アーゥ」のような音になります。
強く長めの「ア」から、顎を閉じて弱く短い「ェ」の音を、流れるようにつなげて発音します。
/aʊ/を含む単語には、
・house
・down
などがあります。
/aʊ/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
③【ei】
/ei/は日本語でいうと「エーィ」のような音になります。
唇を少し大きく開いて、強く長く「エ」を発音しながら徐々に顎を閉じて弱く短い「ィ」になるようなめらかにつなげて発音します。
/ei/を含む単語には、
・great
・wait
などがあります。
/ei/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
④【ɔi】
/ɔi/は、日本語の音では「オーェ」と表現できます。
口を大きめに開いて長めに「オ」を発音し、徐々に顎を閉じながら弱く短い「ェ」へと移っていきます。
/ɔi/を含む単語には、
・boy
・oil
などがあります。
/ɔi/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
⑤【oʊ】
/oʊ/は日本語でいうと「オーゥ」のような音です。
唇を丸めて強く長めに「オ」を発音したのち、軽く顎を閉じながら弱い「ゥ」へと流れるようにつなげて発音します。
/oʊ/を含む単語には、
・low
・road
などがあります。
/oʊ/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
子音の発音記号一覧
【k,g】
/k/・/g/は、音声学的には「破裂音」に分類されます。
マウスポジションは日本語の「ク・グ」と同じです。
喉を意識して舌の付け根を上げます。そして、瞬間的に破裂させます。
破裂させるとき、/k/は息だけで、/g/は喉を震わせます。
/k/ を含む単語には、
・come
・sky
などがあります。
/g/ を含む音には、
・get
・again
などがあります。
/k/・/g/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【s,z】
英語の /s/・/z/の音は、日本語の「ス」「ズ」の音とは少し違います。
/s/・/z/を正しく発音するには、上下の歯をくっつけて、舌はフラットな状態を保ちます。
その状態で歯の隙間から息を出して摩擦させ、/s/ は息だけで、/z/ は喉を震わせます。
/s/ を含む単語には、
・sea
・mistake
などがあります。
/z/ を含む単語には、
・busy
・surprise
などがあります。
/s/・/z/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【ʃ,ʒ】
/ʃ/・/ʒ/を発音する際は、唇を丸めながら日本語の「シュ」のマウスポジションを取ります。
そして/ʃ/は息を吐くだけで「シ」のような発音をします。/ʒ/は喉を震わせて「ジ」のような発音をします。
/ʃ/を含む単語には、「push」「she」などがあります。
/ʒ/を含む単語には、
・massage
・usually
などがあります。
/ʃ/・/ʒ/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【m,n,ŋ】
/m/・/n/・ /ŋ/の発音は、語尾におかれると日本人にはすべて「ン」に聞こえてしまい、区別の難しい音かもしれません。
音声学的には、全て「鼻音(びおん)」に分類され、鼻から息を抜くように発音するのが特徴です。
/m/を発音する際は、まず両唇を強めに閉じて「ンー」とハミングします。
この時、音の響きを鼻で感じるのがポイントです。そして、鼻から息を抜くように軽く口を開けて発音します。
/m/を含む単語には、
・money
・dream
などがあります。
/n/を正しく発音するためには、まず舌先を歯茎の裏に付け「ンー」とハミングします。
この時、やはり音の響きを鼻で感じるのがポイントになります。
そして、鼻から息を抜くように歯茎の裏から舌を離します。
/n/を含む単語には、
・know
・under
などがあります。
/ŋ/を正しく発音する際は、軽く口を開いて舌の付け根を上げ、「ンー」とハミングします。
音の響きを鼻で感じながら、鼻から息を抜くように発音します。
/ŋ/を含む代表的な単語は
・long
・pink
などです。
/m/・/n/・ /ŋ/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【tʃ,dʒ】
/tʃ/・/dʒ/を正しく発音するには、まず唇を丸めて、日本語の「チュ」のマウスポジションを取ります。
舌は口の天井についた状態です。
そして唇を丸めたまま摩擦させ、/tʃ/は息だけで「チ」のような発音、/dʒ/は喉を震わせて「ジ」のような発音をします。
/tʃ/ を含む単語には、
・chair
・watch
などがあります。
/dʒ/を含む単語には、
・just
・large
などがあります。
/tʃ/・/dʒ/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【h】
/h/を正しく発音するには、口を軽く開け、喉の奥から勢いよく息を出すことです。
この時、口の奥に息を当てるイメージをするのがポイントです。
/h/を含む単語には、
・who
・behind
などがあります。
/h/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【w,j】
/w/を正しく発音するには、まず唇をしっかり丸めます。
そして、息を多めに出しながら両方の唇を振動させます。
日本語の「ウ」にならないように注意しましょう。
/w/を含む単語には、
・wait
・everyone
などがあります
/j/を発音する際は、まず日本語のヤ行のマウスポジションを取ります。
すると舌の両側が上の歯の生え際に付いて、舌の中央が盛り上がります。
その状態で、息を多めに出しながら力を込めて発音しましょう。
/j/ を含む単語には、
・yes
・January
などがあります。
/w/・/j/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【p,b】
/p/・/b/を発音する際は、まず両唇を付けて軽く巻き込みます。
そして瞬間的に破裂させます。
/p/は息だけで、/b/は喉を震わせるのがポイントです。
/p/を含む単語には、
・price
・open
などがあります。
/b/を含む単語には、
・break
・husband
などがあります。
/p/・/b/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【f,v】
/f/・/v/を発音する時、学校で「唇を噛んで発音する」と教わった方も多いのではないでしょうか。
しかし、/f/・/v/を発音する時に「唇を噛む」というのは、あまり適切な表現ではありません。
/f/・/v/を正しく発音するには、まず前歯を下唇の少し内側につけます。
そして瞬間的に摩擦させます。/f/は息だけ・/v/は喉を震わせるのがポイントです。
/f/を含む単語には、
・family
・before
などがあります。
/v/を含む単語には、
・visit
・believe
などがあります。
/f/・/v/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【r,l】
日本人には難しいとされている/r/と/l/の発音ですが、発音のメカニズムを知って正しくトレーニングすれば、必ず発音できるようになります。
それぞれの発音のメカニズムを見ていきましょう。
/r/を発音するには、まず、舌先を口の天井に付けないように少し丸めて、喉の方向に引きます。
そして、唇をしっかり丸めるのが正しい発音のポイントです。
一方、/l/を発音する時は、舌先を前歯の裏側の生え際に付けます。
そして、音を喉の奥で響かせながら、強く舌を弾くのが/l/の音です。
/r/を含む単語には、
・read
・work
などがあります。
/l/ を含む単語には、
・little
・public
などがあります。
/r/・/l/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【t,d】
/t/・/d/を発音するには、まず日本語のタ行のマウスポジションを取ります。
舌を上顎に付けた状態です。
そして瞬間的に破裂させます。
/t/は息だけ、/d/は喉を震わせるのがポイントです。
/t/を含む単語には、
・total
・store
などがあります。
/d/を含む単語には、
・door
・children
などがあります。
/t/・/d/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
【θ,ð】
/θ/・/ð/は、日本語には存在しない音なので、習得に苦労している方も多いのではないでしょうか。
発音の仕組みを知って正しいトレーニングをすれば必ず発音できるようになります。
まずは/θ/・/ð/の発音の仕組みをお伝えします。
/θ/・/ð/を発音する時は、まず舌先を、上下の歯から少し出るくらいの位置に置きます。
そして舌を引きながら摩擦させます。/θ/は息だけで、/ð/は喉を震わせるのがポイントです。
[θ] を含む単語には、
・think
・teeth
などがあります。
[ð] を含む単語には、
・they
・weather
などがあります。
/θ/・/ð/の発音について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
発音を学習することのメリット
発音を学習するメリットは、自分の言いたいことが相手に伝わりやすくなるということだけではありません。
発音を学習すると、英語の四技能(読む・書く・聞く・話す)全ての向上につながります。
まず、発音を学ぶことは、英語読解力のアップにつながります。
発音を上達させるには、意味のまとまりを意識して話す必要があるため、発音を学ぶと、「どこからどこまでが一つの意味のまとまりか」が把握できるようになります。
そうすると、「どこで区切って読むべきか」が一目でわかるようになり、文の内容・文章の内容を一読しただけで理解できるようになります。
その結果、リーディングのスピードが上がるのです。
また、発音を学ぶとライティングのスキルも上がります。
英語音声を手掛かりにしてライティングを行うと、文法的・意味的に自然な文が書けるようになるのです。
そして実は、発音を学ぶと、リスニング力もアップします。
なぜなら、英語の音がなかなか聞き取れない原因は、音の脱落やつながりが理解できていないことにあるからです。
発音を学ぶことで、今まで聞こえなかった英語が聞こえるようになります。
逆を言えば、発音できない音は聞こえないのです。
もちろんスピーキング力もアップします。
「発音」には、個々の母音・子音の音だけでなく、音がつながったり消えたりする「音声変化」や正しいイントネーションなどの要素があり、これらの要素をきちんと学ぶことで、これまで通じなかった英語が驚くほど通じるようになります。
そうすると、英語で話すことに自信が持てるようになり、英語学習が楽しくなって、学習効率も上がります。
スピーキング力とリスニング力がアップすることで、コミュニケーションを円滑に行うことができるようになります。
特に、会議の場での発言やプレゼンが必須となるビジネスの現場では、正しく分かりやすい発音が求められます。
正しい発音を身につけることで、自信をもって自分の意見を打ち出すことができるようになります。
発音を上達させたいならミライズのハツオン
英語の発音を上達させるには、英語の発音の正しいメカニズムを知った上で、正しい方法でトレーニングを繰り返すのが一番の近道です。
でも、「正しいトレーニング方法」を独学で行うのは難しいですよね。
英語の発音とその教授法を熟知したプロの手を借りることをおすすめします。
この記事でおすすめしたいのは、英語学習サービスを提供しているMeRISE株式会社が提供している発音特化型英語コーチングサービス「ハツオン」です。
「ハツオン」では、プロ英会話講師が、発音記号を用いて、それぞれの生徒の苦手な音にフォーカスしたレッスンをカスタマイズして提供しています。
また、日本人コーチからの学習法アドバイスもあり、「正しい発音トレーニング」をしっかりサポートします。
最後に
発音記号というと、ちょっと小難しいイメージがあるかもしれません。
しかし、大人の学習者にとっては、感覚的に発音を学ぶよりも、発音記号を使って理屈でメカニズムを理解した方が、結果として発音を効率よく習得することになります。
また、発音を学ぶと、ただ英語が通じやすくなるだけでなく、英語の四技能全ての向上につながるため、学習効率が上がるという効果もあります。
発音に悩む上級者の方も、これから英語を学習しようという初級者の方も、まずは英語の正しい発音を学ぶことから始めてはいかがでしょうか。
発音に関するFAQ
なぜ発音から学ぶことが英語学習の最短距離なのですか?
正しい発音を学ぶことで、「話す」「聞く」「読む」「書く」の4つのスキルの上達を加速させるからです。
英語を話す相手が聞き取りやすく、正確な発音で発話することで、コミュニケーションがスムーズになります。
また、英語の正しい発音を理解することで、英語を聞き取る能力が向上します。
逆に自分が発音できない音は聞き取ることができません。
更に、正しい発音学習は、単語やフレーズなどの語彙習得の定着や文法理解の向上にもつながります。
英語の発音を独学するのは難しいですか?
一般的に母国語以外の言語の発音を習得することは、難しいとされています。
特に英語と日本語では、母音や子音の数やそれらの発声方法が大きく異なります。
そのため、正しい英語発音の習得には、「正しい学習方法」と「多くの時間」が必要となります。
また、自分一人で発音の間違いに気づくことは非常に難しく、第三者からの専門的かつ適切なフィードバックをもらうことが必要不可欠となります。
正しい発音はどれくらいの期間で身につきますか?
英語発音の習得の速さには個人差がありますが、十分な学習時間と正しい学習方法で取り組むことによって、数か月から数年程度で正しい発音を身につけることができます。
しかし、よりネイティブに近い発音を習得するためには、継続的な努力と練習が欠かせません。
英語話者とのコミュニケーションや、実際に話す環境での練習を重視しましょう。